愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

Flower Travellin' Band『SATORI』レビュー

 

第1 雑記

  1.  レビュー3作品目はFlower Travellin' Band『SATORI』(1971)。邦楽ではあるが、このバンドおそらく日本では知名度が低い。むしろ、カナダでチャートインしているように、加米での評価の方が高い。
  2.  本作品は,同バンドのオリジナルアルバム第2作。メンバーとしては、数年前に死去したが、ジョー山中が目立つ。バンド自体の演奏力はかなりのレベルで、特に石間 秀機のスライドギター/シタールは欧米のハードロック・プレグレに遜色ない。また、プロデューサーの内田裕也の関与が大きい*1
  3.  久々にレビューを書こうと思ったのは、去年の年末の紅白を見ていて、義父との会話に触発されたから。義父がKinKi Kidsの『硝子の少年』を見ながら、作詞が松本隆、作曲が山下達郎だ。日本のロックの走りは、ナイアガラ(大瀧詠一)だ。そして、この曲はナイアガラサウンドを支えた二人の直伝なんだ、とおっしゃる。私は、はっぴいえんどの話をしながら、話を合せていたが、それは勝者の歴史だな、と内心忸怩たるものがあった*2日本語ロック論争の敗者にも、こんな作品があるのだということは記録され、記憶されてほしいと願う。
  4.  日本語ロック論争とは何か。60年代終わりから70年代頭にわが国で起こった、ロックは日本語でやるべきか、英語でやるべきか、という論争のことである。そもそも、なんでこんな論争が生じるのか。少しふり返ってみよう(なお、下記は大まかな流れを示したもので、一部の例外があることは当然である)。
  5.  欧米のロックシーンをふり返ると、50年代のエルビス・プレスリーが一際目を引く。華やかさを備え、Kingと呼ばれた彼は、ロックの象徴であった。そして、この流れを受けて、60年代はおおむね、ビートルズに音楽が象徴される。ビートルズの初期は、ロカビリーの影響をもろに受けながらも、from me to youなどに代表される軽めのpop時代があった。さらに、中期以降は徐々に音楽性を広げ、70年代以降のすべてのロックの原型を見つけることができる*3。70年代は模索の時代だ。ロックとは何かを追究して、Led ZeppelinBlack SabbathDavid BowieSex Pistols等が現れる時代なのだ。
  6.  日本も欧米同様に60年代終わりから70年代頭、岐路に立たされることになった。当時の我が国の音楽の主流派はフォークであり、日本語ロック論争はロックの復権のために、日本語と英語の歌詞どちらがよいかという側面での議論でもあった。結果は、現在のJ-Popシーンを見ての通り、日本語で歌詞を歌うことは当たり前のこととなっている(また、フォークを聴く若者はほとんどいない)。これには、はっぴいえんどやナイアガラの商業的成功が大きかった。そういう意味で、現在のj-popシーンは勝者の血脈を知らずに引いている。たとえ、一部のj-rockでは、折衷的な歌い方をしているとしてもだ*4。私は、それが良いとも悪いとも思わないが*5内田裕也が全面的に英語詞でロックをやることを主張し、このバンドをプロデュースし、ここまでのものを築き上げていたことは特筆されてもよいと思う。
  7.  さて、評価方法は承前。

    ブログコンセプト - 愛ね、暗いね。ちなみに、年末の紅白といえば、THE YELLOW MONKEYが問題作『JAM』で初出場した。昨年の同バンド復活のころから、当ブログのこの記事も急激なアクセスの伸びを記録し続けている。

    einekleine.hatenablog.com

第2 CDの評価

  1 各曲の評価

    1. SATORI PART1

                ★★★★★

 

(1)冒頭

 完全に頭からノックアウトしてやろうという密度の濃さ。熱量。壊れたかと思う、最初の7秒の音で「なんだ」と気を引き、軽めの金属音で間をあけてからの、20秒目からのジョー山中の高音での叫び声はまごうことなきプログレの入り方だ。やられる。さらに、徐々にベースの音階・ドラムのハットの数が上がりゆき、53秒から疾走する。ここも同じリフをくり返しながら音階をあげていく。1分5秒からのベースで何かが来ると予告。1分10秒からは高音のヴォーカルが煽ってくる。逆にここまでで合わなければ、すべて合わないので聞くのを止めた方が良い。

(2)コンセプトアルバム

ア SATORI=悟り、というコンセプトで貫かれている点もプログレ調だ。このアルバ  

  ムはPART1 ~PART5で構成されている。組曲*6

イ また、「悟り」というコンセプトを貫徹するための東洋的・インド的な音階は、ラーガ奏法に基づくインドの音階だ。統一感も高評価。

 和に寄り過ぎず、欧米にも寄り過ぎず、独自性がある。

(3)ヴォーカルの工夫

1:50からの歌詞部分は、かえってヴォーカルの音程を下げているのもよい。3オクターヴは行けるという、ジョー山中ならではの芸当。この辺は、ロバート・プラントを思わせる。

2.PART2

★★★★★

(1)概要

この曲がシングルカットされ、カナダのチャートに入っている。しいて言えば、Black Sabbathの『The Wizard』と曲調が似ているが、唯一無二の世界観だ。

 (2)全体の構成

There is no up or downで始まる歌詞。高音ながらも異様な熱を持った振り絞るがごときヴォーカル。音階の独特なスライドギター、時に流れる太鼓のような音と首飾りのような金属音。ベースは一定だが、不安を煽る旋律だ。ドラムもかなり変わったテンポを刻んでいる。

すべてが混ざって、最後の締めにつながる構成は、本アルバムのハイライトにふさわしい。

3 PART3

★★★

(1)冒頭

part2から一転、静のパートだ。最初に鳴り響く鐘の音はAC/DCのHells Bellsを思わせる。

(2)リフ

 その後は、同じように後で鐘の音のようなベースとドラムが続きながら(これも遠ざかったりしながら近づいたりしながら)、ギターがほぼ同一のリフをアレンジしながら、高音で弾き続ける。

(3)展開~締め

前半は少しくどいが、琵琶法師が諸行無常を唱えているようで、独特の味わい深さがある。それよりもこの曲は中間部のギターが好きに疾走している点が好きになれない。コンセプトから外れており、テクニックは認めるが、ここは石間の自己満足と評価する。最後のまとめ方は見事。

4.PART4

★★★★

(1)冒頭

優しいのだ。このアルバムで一番心地よい響きだ。だが、騙されてはいけない。

カッティングで始まる奏法はに何かが始まる兆し。

ギターがリフを刻み始め、ドラムが裏拍をウッドペッカーのように叩き出したら、

ヴォーカルが来る。見事な構成だ。

(2)展開

この曲は割とワンパターンで、展開に欠けるのが残念だが、4分過ぎたころにハーモニカ?で泣きのフレーズが入る。

さらに、7分頃のギターは超絶技巧だし、一瞬の静寂を作っているのもうまい。

(3)締め

他の曲に比べると、ライブ感があり、ある意味手ぬるい。

5.PART5

★★★★

(1)冒頭

ギターの疾走に身を任せなが、何が起きるのか楽しみなような不安なような気持になる。着地したと思ったら、ギターがちょいちょい煽ってくるので、51秒までは気が抜けない。

(2)展開

1分過ぎからヴォーカル。高音でお経のような声を上げる。特に、2分30秒前後の無音での叫びは、ヴォーカルさえも一つの音と見ている感じが良い。ただ、その後若干展開に乏しく冗長か。ピアノかハープと思われる音が浄土的でよい(5分過ぎ)

(3)締め

再び冒頭部。そして、『Moanin'』(Art Blakey and the jazz messengers)のようにドラムとギターが掛け合いをして(あるいは教会音楽的)、最後シンクロして、銅鑼がなり、水が流れる音がするというのは涅槃的な終結でよいと思う。

6.裁量点

 (1)アルバム全体

 悟りという一貫したコンセプト。すべてつなげた組曲性(コンセプトアルバム性)、日本における歴史的意義を踏まえて、Black Sabbath等の影響を差し引いても、★4.5を裁量点とする。

 ⑵その他

  なし。

第3 CDの総合評価

 

⑴計算式

ア5+5+3+4+4+4.5=25.5

 

イ25.5÷6=4.25

 

ウ4.25×2=8.5

⑵結論

 名盤。

 

 

 

*1:今や樹木希林の夫で、「んーロックンロール」と言っている変なオヤジとしての認知度しかないだろうが

*2:そういえば、最近読んだ芥川龍之介に『西郷隆盛』なる短編があり、この観点から面白い作品だった

*3:revolver以降の多彩な楽器使用、sgt.peppersのサイケ、whiter albumの現代音楽・プログレ、helter skelterのHRHM。パンクはビートルズへのアンチテーゼととらえるのが相当だ

*4:もちろん、全英語詞のバンドがあることは知っている

*5:結局、音楽的によければよいのであって、歌詞を何語で歌うかはたいした問題ではない。歌詞は音を届ける手段に過ぎない

*6:特にKing Crimsonの影響を見て取れる

岡村靖幸『家庭教師』レビュー

第1 雑記

  1.  レビュー2作品目は岡村ちゃんの『家庭教師』。どうやら邦楽の方が歌詞を解釈しうる余地がある分レビューしやすいらしい。とはいえ,岡村ちゃんの歌詞は・・・難解。まあ,そこがいいんだが。
  2.  本作品は,シンガーソングライターダンサー岡村靖幸のオリジナルアルバム第4作。変態的だが,耽美的で弱さも垣間見える。どの曲もイントロを耳にしただけでテンションがあがる。全体が動きと静けさに満ちた構成である。独自性を発揮し,岡村節炸裂。 個人的に,浪人期間中にはよく聞いていた。確か,タワレコの名盤紹介コーナーの記事を見たのがきっかけ。
  3.  評価方法は承前。

    ブログコンセプト - 愛ね、暗いね。

第2 CDの評価

  1 各曲の評価

    1. どぉなっちゃってんだよ

                ★★★★★

(1) 初聴ですべて持ってかれた。どぉなっちゃってんだよ,この曲,このアルバム,この男。

   ファンクを知らない私にとって,この衝撃は初めてプログレを聴いて以来の衝撃だった。

    今思えば,岡村ちゃんはプリンスの影響を抜け切って,独自の感性で表現をしている。バブルという時代背景をも味方につけ,しかもベストを出した直後であり,靖幸ちゃん,脂がのりきっている時期なのだ。

 

 

 

  (2) どぉなっちゃてんだよ,というのは岡村ちゃんの叫びでもある。

    確かに,歌詞そのものは男女それぞれが敷き詰められたレールに従って生き ていくさまを描いている。

     が,「無難なロックじゃ楽しくない」は本人の心情の吐露だろう。「人生頑張ってんだよ」は,人生は,レールの上を走るのさえ難しいという辛さを表現している。共感するところがある。日々そうやって生きているから。

    

  (3) 例によって,歌詞のある部分以外の曲作りがすごいのだ。

 

   アウトロの「どぉなっちゃってんだよ」や無声音。

 

   案外サウンドは重厚だ。冒頭から低音が安定しているから,岡村ちゃんの高音がマッチする。

 

   岡村ちゃんの声もベスト。

   麻薬使用後の声がくぐもっているだけに,それ以前の声はただでさえよいが,  

  そのことを措いてもこの時期はキレている。 


   PVでのダンスは抜群とはいえないが,太った後に比べると格段に良い。

 

(4)なお

  ちょっと上で触れたのだが,この人,のちに麻薬で捕まっている。

  ファンは逮捕のときは,「どぉなっちゃってんだよ。週刊誌が俺について書いていることは全部ウソ」だといってくれよ,と願ったはず。私だけではないはず。    

     2 カルアミルク

   ★★★★★

  1.   「どぉなっちゃってんだよ」からの落差。アルバム全体が動静を1曲ずつ繰り返す。よくできている。
  2.  Bank Bandのカバーやクラムボンのカバーから入る人が多いかも。そのイメージをもって聞くと,岡村ちゃんの声が固くとがってきこえて,食わず嫌いになりかねない*1
  3.  バラード。個人的には,バラードでは,「真夜中のサイクリング」や「ペンション」のが好きかな。最初聞いていたころはよかったんだが,万人受けする感じが,岡村ちゃんらしくないとか,ひねくれてみてしまう。

   この人の良さは,変態性が赤裸々で,自分を何も偽らない点。それがかえってかっこよいところなので。星でいうと4つ半かも。

 4 ただ,「優勝できなかったスポーツマンみたいにちっちゃな根性身に着けたい」という視線は優しい。

 私は,中学生くらいまでは流川楓のカリスマ性に魅かれていたわけだが,挫折を味わうと,三井寿に魅かれる。

 ・・・

 ・・・

 もっとわかりやすく喩えるか。笑

 例えば,オリンピックで優勝した選手がもてはやされる。これは当然だ。

 だが,その裏でその選手以外はほぞをかんでいる。悔しい思いをしている。優勝選手以外だって,もちろん必死に努力をしている。しかし,それでもなお,結果が物をいう世界だ。手放しに賞賛されることはない。

 そして,多くの人は勝てない。人生だってそうだ。だから,我々は努力したがかてなかった,ちっちゃな根性を持つ人に感情移入するし,そういう見えない部分を想像して,みつけられることがやさしさだと思う。

    3 (E)na 

  ★★★★★

1 冒頭

 「なーなかなかなかなかなかなかな」で手を挙げて前後にカクカクさせましょう。これはデートの定番です。特に,初デートでお試しを。

 

 

 

 

 

 

 

 

  なお,デートとは,岡村ちゃんのライヴを指す。

  それ以外のデートでする場合は,自己責任でお試しあれ*2

 

 

 2 タイトル

 かっこいーのえぬえー?かっこいーのえぬえー乗?

 のんのん,

 

 かっこいーなと読みなはれ。笑

 

 3歌詞

  (1)彼氏になりたい男が女に入れ込んじゃってお金がない状況の描写が基本線。

  (2)「僕らがいつか大人になった時 こんなことしてちゃ 絶対戦争すりゃすぐ負けちゃう」は,岡村ちゃん流の歌詞作りかな。

   岡村ちゃんは,どこかのインタビューで「作曲はすぐできるが,作詞は困難」と述べている。

 ここでは,主観的な観点から作詞を続けていたところを,一歩引いてこれを客観視して批評を加えて作詞している。苦悩の跡。

 

 4 独特なのは,打ち込んだような音。9秒目から「たったかたか」とはいって続くやや高い音だ。この音があることで,浮遊感が増す。本線のファンクと微妙なずれが生じているからだろう。 

 アウトロは全開だ。

 

    4 家庭教師

  ★★★★★

 (1)表題作

  家庭教師として社会を憂う岡村ちゃんが世の中に意見を・・・

 

 ・・・なんて内容になるはずがなく,もちろん教え子「エリコ」の最終家庭教師として,岡村ちゃんが変態性を発揮し,迫る迫る。

 (2) 語り

  本編部分だけで十分気持ち悪いんですが*3,3:20秒過ぎから始まる「語り」が,このアルバムのハイライトかもしれな い。

 

    延々と語り続けるが,ひとまずその部分を読んでもらいたい。下記のとおりだ。

 

セリフ)
「...で、NYの株が暴落してそれが第二次世界大戦の勃発に繋がって...
 え? じゃあ休憩しようか。よしそれじゃね手相、手相見てあげようか
 え? 違う違う。両方、り・ょ・う・ほ・う」
「あー、うん、それじゃね、お金を使わないで幸せになる方法教えてあげようか」
「まずこうするじゃない、こうして、こうしてさ........、うん、ここにキスして...」
「僕はここに弱いんだよ。う,,君は?...ここ?ここ?........ここ?」
「僕はベッドの中じゃすごいって日本じゃ有名なんだよ」
「ふたりでさ、革命起こそうよ....、こうやって....こうやってだよ!......」
「ちょっと触ってみて。え,なに。う......、、、う、、うッ!!」

     うん。

   もう,なんていうかね。2分半。ここを聴くためだけでも,このCDを手にする価値あるよ。笑

 

 大恐慌から休憩に入り・・・手相w

 矢継ぎ早に,お金を使わないで幸せになる方法。よく口が回るわ笑 なんか発展途上国が浮かぶし。

 僕はベッドの中じゃすごいって有名なんだよw二人で革命www

 

 家庭教師による保健体育の勉強・・・

 ある意味,中学二年生がそのまま大人になった感じ。突き抜けた人ってすごい。中途半端が一番よくない*4

 (3)音作り 

 冒頭のアコギがそそる。何が起こるか不穏な雰囲気。

 

そこから始まる

「ぶーしゃか」節*5

 大体そうなのだが,この曲も低音がしっかりしている。だから,岡村ちゃんの声が映える。

 

 泣き声が入った後は2番。完全に劇場w

 

 

 (4)歌詞

 もう何聴いてもエロく聞こえる。露骨なエロより変態性がにじみ出たエロ。チラリズムの方が想像をかきたてるように,この歌詞は想像をかきたててはるかにエロい。

 「撫でちゃいたいかい僕の高層ビルディング」がエロなのはわかるんだが,「村会議士」までエロく思えてくる。笑 不思議な歌詞。

 

 

 

 (5)雰囲気

  このデカダンな雰囲気がよい。頽廃的だ。世紀末。いずれははじけるバブルにのっかって刹那を楽しむ。これまでの岡村ちゃんのアルバム作品は,この辺の耽美性はなかった。この点が彼の他の作品と区別される理由であり,この曲は象徴的だ。

 

 

 

  

 5 あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう

   ★★★★★

⑴雰囲気が

 陰湿から一転,爽快。笑 狙い通りだろうが。

 

⑵タイトル,さらに歌詞

 ア タイトル

 もうこれくらい青春っていう瞬間を知らない。

 好きな女の子の顔を想像しながら,高校の部活でロングシュートを打つ瞬間。

  

 イ 歌詞

 そして,歌詞も見事な描写だ。

 「あともう15秒で35連敗。・・・誰もがもうあきらめて苦く微笑むけれど」

  

 「あともう15分でこの街とお別れしなくちゃ。」

 

 人間追い込まれてようやく分かることがある。

 続く,

 「さびしくて悲しくてつらいことばかりならば あきらめて構わない

  大事なことはそんなんじゃない」

 は岡村ちゃん出色の作詞と思う。

 

⑶音

 ベースラインがあおってくる。これが本曲の疾走感の主因。

   

6 祈りの季節

  ★★★★
⑴ 評価

  このアルバムではこの曲だけ★4つだ。 

 ほかがすごすぎるので割を食っているだけかもしれないが,実際,「どうしてこうなった」。中途半端にいじくったな,という印象が残る。

⑵雰囲気

 5と打って変わって重厚。チャールズミンガスのような濁ったサウンドが特徴。

⑶歌詞

 独自の視点で,日本の高齢化を憂う。岡村ちゃんは案外社会派なのだ。この後の作品で,援助交際を憂うものもある*6

 「選手が足りなくなってオリンピックに出られなくなる」という視点はセンスを感じる。

 また,「セックスしたって誰もがそう簡単に親にならないのは,赤ん坊より愛しいのは自分だから」というラストは核心をついていると思う。

 

 なお,冒頭が「性生活は満足そうだが・・・」で始まるので,頭でリピートされ続けた結果,仕事場や家族のいるところで歌いださないようにしたい。出世にかかわる。笑

⑷ラスト

 7ビスケットLoveとはつながっているのだが,一瞬飛ぶのが気になる。

 

    7 ビスケット Love

 ★★★★★

⑴特徴

  ①「ぶーしゃか」という無声音と,②子供の声は,岡村ちゃんサウンドの代名詞だ。

  特に,この曲では②子供の声が多用される。子供たちの「おーいえー⤵」に対し,岡村ちゃん「おーいえー⤴」って突っ込んでるくらいだし。

 

⑵歌詞の世界

ア 総論 

 セックスは好きだけど,人間同士が付き合うときって,ほかにもっと大切なことがあるんじゃないという主張。それを意に介さぬ痴女,びっちびっち笑

イ 語り(独白)

 歌ってるんだが,語ってるんだかわからないが,この部分はとても耳に残る。

 ①「僕のチャームポイントは体だけ?」

 思わずわが身を振り返る歌詞だ。男女を置き換えて,世の男性は愛情を持って女性に接しているか,気にしたほうがいいのかも。笑 少なくとも私は,身につまされる。

 

 ②「スッペイン料理屋」

 これが特に耳に残る。友人としゃべっていて,スペイン料理屋の話が出ると,「スッペイン料理」と思わずひとりごち,呟いている自分がいるw

 

 ③岡村ちゃん「あのー君がこれやってるときって一番幸せっていうときってどんなとき」女「(喰い気味に)セックス」岡村ちゃん「えっ」・・・苦笑「今日学校どうだった?」 

 

 (ア)「セックス」との関連について

 

    岡村ちゃんは,のちに「セックス」という作品をつくっている*7

 

 その作品では,「あんときいったろ」という言葉が繰り返される。私は,この「セックス」の「あんときいったろ」について,本作品(ビスケットLove)でビスケットマドンナが喰い気味に「セックス」と「いったろ」と,男が後日指摘している,と解釈している。

 

 だから,「セックス」は,この曲の男とビスケットマドンナとの後日談だと思う。しかも,セフレ的な関係が続いているのではないか。あるいは,責任をとって結婚したか(先輩に押し付けられた?)。

 

 想像が膨らみ面白い作品。

 

 

 いずれにせよ,本作品の男は,女性に期待をかけたりロマンを求めたりするが,セックスの男は女性に絶望している。

 

  (イ)苦笑からの「今日学校どうだった?」

 は秀逸。さんざんの説得に対し,全く寄りつくしまがない女。「今日学校どうだった?」は様々な含みがあって,たとえて言えば,「第三の男」のラストシーンのアリダヴァリを思わせる含み。

 

   8 ステップ UP↑

 ★★★★★

 

(1)歌詞

 

 「僕はステップアップするため,倫社と現国学びたい」とサビで連呼する。そのセンス。心意気。数学と英語じゃだめなのか。人間としての品位を磨くのであれば,倫社と現国,という判断なんだろうな。笑

 

 前者は教養だし,後者は文章力と文脈を読み解く力の向上。

 

(2)独白

 は,この曲では裏目に出ていると思う。

 「マーチ」と指示して,ブラス含めてマーチを奏でだすのは愛嬌だが,

 「ひとりぼっちじゃばばんぼう,ふたりじゃなきゃばばんぼう」はさすがに寒い。

 

(3)音作り

 複数の管楽器の掛け合いが見事。「想像してご覧,想像できる」のあとなど,特に。 

 ベースラインがうなるよう。 

 

   9 ペンション

 ★★★★★  

(1)世界観

ア総論

 妄想の産物だが,ここまで特異な状況を想像できるのは才能。普通の人間は自分の置かれている状況を基底に想像を膨らませるだろうに。

 

イ「雑誌を見て・・・」

 「雑誌を見て『このペンションの食事に連れてって』だなんて,そんなに学校でもしゃべったりしたことないじゃん 僕と」

 その前の時点で「おんぶ」と言っている時点でおかしいけど,それ以上にここでの違和感が異常。まあ,妄想だからな笑。

 普通の女の子は,そんなに学校でしゃべったりしたことない男と「ペンション」にはいきません。笑  岡村ちゃんは,童貞否定しているけど,女性経験は少なそうだ,という意見の一論拠。

 

ウ「平凡な自分がほんとは悲しい 君のために歌の一つでも作ってみたい」

 ア総論でのべたように,(というか散々ここまで述べてきたように),岡村ちゃんが平凡なわけはないんだが。まず,「ペンション」のシチュエーションを考えられる時点でぶっとんでるよ。笑

 しいて弁護すれば,「歌の一つもつくれないこと」が平凡といっているわけで,

 岡村ちゃんが,どこかのインタビューで作詞は苦手と述べていることは前述のとおりであるし。また,「歌」は「リボン」にささげるラブソングになるはずであり,そのようなピュアなラブソングは,変態である岡村ちゃんには難しいのだろう。笑

 たとえば,「いつか青春を振り向いたとき,最高の夏,そして一番美しく心にともしたい」みたいな歌詞を作るのは苦労が伴うわけだ。

 

エ「あだ名から・・・」

 「あだ名から『さん付け』よびへの距離を測れないだなんて ちょっぴりぼくより大人だね ねえリボン」

 議論があって,「『さん付け』からあだ名へ」の距離だろ?という意見が多い。二人は親しくなるんだからさ,という理由だ。

 

 しかし,これは変ではない*8。 

 リボンにとって,成熟した大人(たとえば,読んでいる雑誌にあるような)は,互いをさん付けで呼びあう,つつましい関係なのだろう。岡村ちゃんは,リボンのそういう意見を聞いて,そういう関係を目指しているんだ,大人だね,と思ったわけだ。

(2)ラスト

 を占めるにふさわしい落ち着いたバラードだ,曲自体は笑

 アウトロは,ああ,「家庭教師」が終わっていく,という物悲しい気持ちに駆られる。

 

 

10裁量点

 (1)アルバム全体

 バブルの一瞬を謳歌するが,崩壊をはらむがゆえの弱さをも表現する耽美さという一貫した(無意識的)コンセプト。動静を一曲づつ繰り返す構成を評価する。

 双方合わせて一本で★5つを裁量点とする。

 ⑵その他

  なし。

第3 CDの総合評価

 

⑴計算式

ア5+5+5+5+5+4+5+5+5+5=49

 

イ49÷10=4.9

 

ウ4.9×2=9.8

⑵結論

 傑作。

 

 

 

なお,レビューには気にくわない部分があり,リライトの予定である。

 

*1:特にクラムボンのカバーは柔らかく別の味わいがある。

*2:ライブの定番の動き。笑。

*3:褒めている。私は変な曲が大好物だ

*4:これはRADWIMPSの歌詞でも思う。

*5:もとは,Sly だったかEarth wind and fireだったか。

*6:「ハレンチ」

*7:セックスではなくジェンダーを扱っている.ジェームスブラウンぶりの強烈なファンクソング。JBのsex machineへのオマージュとしての側面があるのかもしれない。

*8:最後の「ねえリボン」は変だが。大体それあだ名だしw唐突に呼ぶなよー

THE YELLOW MONKEY『SICKS』レビュー

第1 雑記

  まずは、『SICKS』(THE YELLOW MONKEY)から。同バンドの六枚目のアルバム。読んでの通りだが、SICK(病気)の複数形(造語)とSix(6)がかかっている*1このタイトルからもある程度推測できるように、アルバムコンセプトは、「狂気の中にある美しさ」だと思う。

  個人的には受験期間中にひたすらきいていたため、苦しかった受験期がまざまざとよみがえってくる作品。  

     なお、評価方法については承前ブログコンセプト - 愛ね、暗いね。

第2 CDの評価

 1各曲の評価

    1.RAINBOW MAN (7:42)

       ★★ 

  アルバムの最初の曲は、アルバムの印象を決定づける。特に、冒頭の30秒くらいは本当に大事だ。

  残念ながら、このRAINBOW MANは、初聴した人に『SICKS』は駄作なのでは、と思わせる出来だ。

  最後に盛り上がりをみせるが、そこまでが単調すぎる。サビに入ったことにも気づきにくい。そのサビもレインボーマンを繰り返しているように聞こえる。

 ラストのクライマックスに至るまでに、聞き手は聴くことをあきらめてしまうのではないか。私には捨て曲だった。

    2.I CAN BE SHIT, MAMA (4:32)

  ★★★★

  「あっかんべーしたまま」。実際、そう歌っている。

  

 

  私は、このアルバムはここから始まると思っている。

  

 

  THE YELLOW MONKEYの気概を感じる曲。

  彼らは学園祭のようなバンドばかりのJ-POPシーンに辟易している。

第一に、

  『裏か表か』は100年後の歴史が決める。

  「アッカンベーしたまま、時代に合わず だから切り裂く」

  そして「誇りを守る」

  という歌詞がこの気概を示すし、

第二に、

  Radiohead『OK Computer』のライナーノーツでも、吉井氏は同旨の発言をしている。

 以上の二点から、その気概を歌った(あるいは謳った)ものとみていいだろう。実質的なアルバムのスタートで、シーンに殴りこむという姿勢を見せている点で評価できる曲。

    3.楽園 (4:45)

  ★★★★★

  推測の域を出ないが、ドラッグの歌だと思う。

 「静脈のハイウェイ→動脈のハイウェイ」と歌詞変更させられた理由も、ドラッグを連想させるからだといわれている。また、メンバーもインタビューで「この曲が何を歌ったものかはファンの方にはわかっているだろうが」的なぼかした表現をしている。

 曲自体の完成度は高い。このアルバム唯一のシングル曲。ファン投票8位。同バンドのシングル売り上げ枚数5位。

 歌詞としては、「愛と勇気と絶望を両手に持って」楽園に行く点がよい。愛と勇気だけで生きていけるのはアンパンマンのような正義のヒーローだけである。絶望も抱えて生きるのが人間であり、また人生であろう。まあ、ドラッグに逃避するのはどうかと思うが。

 「猫も連れて行こう」というフレーズも面白い。吉井氏の作詞は、あほでエロい、本能的なところを感じるが、ときにこの文脈ではこの表現しかないというドンピシャな表現(しかもそういうときはたいていユーモラス)がある。ほかには、「創生児」の「アホのソテーができるぜ」とか、「紫の空」の「5足で1000円の靴下さ」など。

    4.TVのシンガー (4:22)

  ★★★★

  自らへの皮肉であると同時に、2同様に、J-POPシーン全体に対する皮肉。

  3rdアルバム『jaguar hard pain 1944〜1994』収録の『ROCK STAR』も参照。

  Led Zeppelinの「Black Dog」のリフに似ている気がする。

 5.紫の空 (5:43)

  ★★★★

  前述の「5足で1000円の靴下さ」が秀逸。私は、安売りしている靴下を見るとついこのフレーズを口ずさんでしまう笑

  アダルトな雰囲気とアダルトな歌詞がマッチしている。江戸川乱歩の小説のような世界。この後、殺人・傷害があってもおかしくない。狂気の中にある美しさ・愛というコンセプトがよく出ている。

  

    6.薬局へ行こうよ (1:36)

  ★★

  悪いが、JAMセッション、お遊びの域を出ない。The Beatles後期「Abbey Road」のB面と似たところがあり、あれが好きなら行けるだろう。

    7.天国旅行 (8:27)

  ★★★★

  ファン投票5位。

(1)  これもドラッグソングだと思う。根拠は歌詞。

①「けしの花びら」「さえずるひばり」。

② 天国は本来一度いったら、帰ってこれない。そこに「旅行する」というからに「旅行」は比ゆ的にとらえるのが妥当。

 薬物使用の恍惚感を「トリップ」というし、「狭いベッドの列車」で旅行するというのだから、ベッドでできる行為で「トリップ」する必要がある。その後の、「偽物の安らぎ」「薄れていく意識」という単語も考え合わせると、薬物使用の恍惚感と考えるのが自然ではないか。

③「すべてにやさしい愛も今はいらない」という歌詞も、同じドラッグソングと推測される「楽園」の「絶望」も持っていこうという歌詞と一致する(この根拠は補足的)。

(2) また、「つくしんぼう」は強烈。そこだけならユーモラスなんだが、曲全体を締めている言葉になっている。うまい。

    8. 創生児 (5:08)

  ★★★★

実験的で興味深い歌。

自分の中の天使的・善き面を兄と喩え、悪魔的・悪しき面を弟として、声音とパートを分けて謳っている。ステレオできくと、音もまた「守りたい~」から左右に割れる。

「二重人格の歌」といわれるが、そうではなくて、もっと普遍性がある。「ひとりの人格の中の葛藤の歌」と捉えるべきだろう。漫画なんかでよく、人間の頭上あるいは脳内で、天使と悪魔が囁き合っている、あの図を歌にしたものだ。

いがみ合ってるかと思ったら、結局、最後はラーラーラーと一緒に歌っているのは、笑える。

    9.HOTEL宇宙船 (4:44)

  ★★★★

(1) セフレの歌。ラブホでのセフレとのセックスをややぼかしてうたっている。

 ア「鍵」はホテルルームのカギ。満天の星空は部屋のスターライト。

 「ジェット噴射並みだよーシュバーシュビドゥバー」は露骨な射精。

 「めきめき太くなれ」や「生死(せいし)」も性的表現。

 きりがないのでこの辺で。

 イ また、恋人同士なら、ヘリウムで声を変える必要はない。だから、性交渉限りの相手とみるのが妥当。

(2)恋人とのセックスを描くのではなく、セフレとのセックスを描くのがTHE YELLOW MONKEYの良さだ。

 ア ところで、私はユーミン中島みゆきさんどちらか甲乙つけろと言われると、ユーミンより中島みゆきさん派だ。中島さんの曲は、弱者や何か欠けている者、を描写している曲が多く、それらの曲はとてもドラマチックだからだ。例えば、明け方の吉野家を描く「狼になりたい」、男にふられた後の女を描く「別れうた」。

 うまくいっている者・強者を描くことにドラマはない。ユーミンの楽曲がよいことは認めるが、その詞はうまくいっている者・強者を描く曲が多いと思う*2

 イ 同様に、恋人との話を描くのは、ありふれていて安っぽい、ドラマに欠ける。リア充なのだ。「掃いて捨てるほど愛の歌はある」(「楽園」)。食傷気味。

 例えば、初期のMr.Childrenは甘ったるいラブソングを歌っていたが、見かねたプロデューサーの小林武史が「恋の歌はやめれ」と助言している。結局、ミスチルは多少ともこの路線から脱却し、「深海」などを経て、音楽的に大きくなった。

 それでも、Mr.Children歌詞のベースには一定の恋人・想い人がいる。これに対して、THE YELLOW MONKEY歌詞のベースには、この曲が典型的なように、一定の恋人・想い人はいない。これは小さなようで大きな違いで、黄猿さんの歌詞は、少なくともステレオタイプなチープさを払拭できている。何かが欠けているから、セフレに走るのだ。そしてそこにはドラマがある、あるいは潜んでいる。

(3)ラスト

 

 

 は逆再生らしい。10花吹雪とつながって良好。

    10.花吹雪 (4:35)

  ★★★★★

(1)前の9HOTEL宇宙船から曲がつながっている。一体感があってよい。

(2)名曲だ。ファン投票3位(私も一票投じた笑)。

 狂気の中にある美しさ、というコンセプトはこの曲で最もよく体現されている。そういう意味で、アルバムのハイライト。

 桜の下には死体が埋まっているんだそうだ*3

    11.淡い心だって言ってたよ (6:06)

  ★★★★★

  (1)私は、ロックバンドのバラードには聞き入ることが多い。経験則上、良い曲が多いからだ。

  この曲もその一つ。個人的には、とても好きな曲。日曜の午後のこういう時間が人生で一番幸せなんじゃないか、と思うことがある。ちなみに、Blankey Jet Cityの「イチゴ水」もなぜか似た情感を思い起こさせて好きだ。

  ファン投票・・私はこの曲にも一票投じたのだが、見事に死票

 (2) あと、歌詞がいいね。

 ア  「とてもとてもメビウスです」はさすがに耳を疑ったけど。笑

 イ 「自分だけ器用に生きてみたとするよ 全ての人がたとえば失敗だらけの人生でね」「この話はやめとこう 君に嫌われそうだ」

  一瞬、「始めた話、やめるんかいっw」と思ったが、

  黙して語られないことのが大事だ。本曲の精神はここにあるのかも(憶測)。

 あえて行間を読めば、「人生でね」~でもそういう風に生きて楽しいのか。本当の幸せは、失敗も成功も無関係ない、時間がゆっくり流れるこういう日曜の午後にある」「でもこういう感情を言語化することは不可能であり、言葉にした瞬間にこの感情は似て非なる感情にかわる。」だから「この話はやめとこう」~この感情・日曜の午後の貴重な時間を壊したせいで~「君に嫌われそうだ」

 うん、こじつけだな。好きに解釈できる部分で面白い。   

  

  

    12.見てないようで見てる (4:35)

  ★★

  歌詞の男の気持ちは分かる。だが、楽曲としての完成度が低い。ラフで、つくりこまれた感じはない。それがいいのかもしれないが、うーん。

    13.人生の終わり(FOR GRANDMOTHER) (12:53)

  ★★★

  人気曲かな。この曲をフェバリットにあげるファンは意外に多い。

 

  吉井さんがU2のOneに着想を得てつくったらしい。

  が、この曲を聴くならOneを聴いたほうがはるかにいい。父子の話を書いた曲で、あの曲は傑作だ。この曲は二番煎じなうえ、長すぎる。

  ちなみに、この時期だったと思うが、(あるいは解散後だったか?)、吉井さんは名曲名盤の類を聴きまくっていたらしいね。

 2裁量点

 (1)アルバム全体

  原則的に「狂気の中にある美しさ」というコンセプトが貫かれている。

  ただし、6.12、さらに3は、このコンセプトから外れており、満点をつけるわけにはいかない。

  そこで、★4.5を裁量点として与える。

  なお、ドラッグの影響があるアルバム、と思っている。が、そのことはアルバム 

 自体の評価は下げない。倫理的・法的には問題あるかもしれないが、そのことによ

 って、たとえばSgt.Peppersやjimi Hendrixの作品(一連のサイケロック作品)の音楽的な評価は下がらないと思うからだ。このアルバムの音楽的価値も同様。

(2)その他

 なし。

3CDの評価

(1) 計算式

ア 2+4+5+4+4+2+4+4+4+5+5+2+3+4.5=52.5

イ 52.5÷14=3.75

ウ 3.75×2=7.5

(2)結論

 準名盤。 

*1:似た着想にMansunの「SIX」。

*2:無論、例外はある。ジブリ風立ちぬ」の主題歌に採用された「ひこうき雲」など

*3:谷崎潤一郎の『刺青』に「肥料」と題する絵の話がある。耽美的。

ブログコンセプト

第1 目的

 このブログは、inamoratoが「名盤」「傑作」と評価するCDをレビューするブログである*1気が向いたときに、「準名盤」と評価するCDもレビューする*2

第2 CDの評価方法

  1 CDに含まれる各曲につき、★1~5の評価を与える。

  2 裁量点として、特に秀でた項目があれば(exアルバム全体の統一性)その項目につき、★1~5の評価を与える。

  3 点数のつけ方 

    (1)各曲の評価を足して、曲数で割る。=平均値を出す。

  ただし、裁量点があるときは、各曲の評価に裁量点分も加えて、平均値を出す。

 (2) 平均値に2を乗じる。

 (3) (2)の値が8以上を「名盤」、9以上を「傑作」とする。また、7以上を「準名盤」と呼ぶ。

第3 レビュー予定作品 

 

 基本的に、最近聴いたものから、昔聴いたものへさかのぼる予定。ただし、レビューのタイミングは前後しうる。良い評価の作品があれば順次追加する。

 1 チャイコフスキー ヴァイオリンコンチェルト ヴァイオリン:ヤッシャ・ハイフェッツ  指揮フリッツ・ライナー シカゴ交響楽団 

 2『噂』フリートウッドマック

 3 『Richard D James Album』Aphex Twin

    4 『What's Going On』Marvin Gaye

 5『南蛮渡来』暗黒大陸じゃがたら

 6『OK Computer』Radiohead

   7 『SICKS』THE YELLOW MONKEY

        THE YELLOW MONKEY『SICKS』レビュー - 愛ね、暗いね。

   8 『Blue』Joni Mitchell

   9 『The Queen Is Dead』The Smiths

  10 『Tango Zero Hour』 Astor Piazzolla

  11 『家庭教師』岡村靖幸

        岡村靖幸『家庭教師』レビュー - 愛ね、暗いね。

 12『Now's the Time』Charlie Parker

  13 『2Cellos2Cellos

 14『Round About Midnight』Miles Davis

  15『SATORI』Flower Travellin' Band

einekleine.hatenablog.com

  16『Live at the House of Tribes』Wynton Marsalis

   17『24 Préludes』F.Chopin

   18『Fragile』Yes

   19『3大ピアノソナタ』Beethoven:アシュケナージ

 20 『Four&More』Miles Davis

   21『A Love Supreme』John Coltrane

 22『Sunday at the Village Vanguard』Bill Evance

   23『Moanin’』Art Blakey and the Jazz Messengers

   24『Open SesameFreddie Hubbard

   25『Saxophone  Colossus』Sonny Rollins

   26 『Waltz for Debby』Bill Evance

   27『Chet Baker Sings』Chet Baker

   28 『Close To the Edge』Yes

   29 『NIRVANANIRVANA

   30『深海』Mr.Children

   31『Stop The Clocks』Oasis

   32『Ⅳ』Led Zeppelin

   33 『In The Court of Crimson King』King Crimson

*1:したがって、読み手に対し、お勧めだから聞いてみろ、という趣旨を含みません。

*2:えり好みが激しく、基本的に曲単位でしか音楽を聴かないため、捨て曲のないアルバムに出会うと嬉しくなる。その記録。