洪水のように
大きく激しく
生きなくてもいい
清水のようにあの岩蔭の
人目につかぬ滴りのように
清らかにひそやかに自ら輝いて
生きてもらいたい
さんぐわつじふいちにちにあらなくみちのくはサングワ ヅジフイヂ二ヂの儘なり
東北(とうほぐ)は二千五百四十六(にせんごひゃくよんじふろぐ)のゆぐへふめいのいのちをさがす
初めて
気が付いた
何年もあなたが
痩せた身体と
猫っ毛な髪のまま
ここに居たこと
・・・
誰もいないと思った世界に
あなたが居たんだって事実が
歯の奥が緩んで
初めて殺される夢を見なくなるぐらい
言いたくない
さようならを言って
まだ愛しているし、まだ愛していてくれている
それだけでは
朽ちていくだけで
確信を手に入れたから
気づけば
私は全てを手放しても立てることに
初めて笑顔になれた
地面や頭、それに空が一蹴されるほど
革命
・・・
夕焼けに
黄色い
咲き誇っていた