春の岬旅のをはりの鷗どり浮きつつ遠くなりにけるかも 「山なみとほに」 山なみとほに春はきて こぶしの花は天井に 雲はかなたにかへれども かへるべしらに越ゆる路
神々の高さに鷹の光りをり 中村房子 火の色の落葉を踏みてより淋し 丹羽啓子 雪明り深き眠りをもらひたる 岡部名保子 老いてなほ夢は空色萩の花 永峰久比古 写生とは生と向き合うこと 市ヶ谷洋子 雪折の竹隠れなる水の音 石田阿畏子 しぐるるや灯の呼び合へ…
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