冬ぬくく地の意にかなひ水移る 飯田蛇笏 冬ぬくき夜靄別れをすぐへだて 皆吉爽雨 冬あたたか五十のわれに母在れば 大野林火 醤油倉の匂ひも人も冬ぬくし 服部嵐翠 樽で樽押してころがし冬ぬくし 神蔵器 校庭の柵にぬけみち冬あたたか 上田五千石
海の音一日遠き小春かな 暁台 小春日や潮より青き蟹の甲 水原秋桜子 先生と話して居れば小春かな 寺田寅彦 めがね拭くことを幾度も小春かな 細見綾子 日輪の下にうかびて小春空 長谷川素逝 夕霧のなかに波音小春空 角川春樹 降る雨も小春なりけり知恩院 小林…
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