愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

2022-08-11から1日間の記事一覧

海の日の水はじきたる子の背中 市村健夫 男手に育ちし男の子冷し瓜 緑川啓子 ゆづり葉や生きるといふは遺さるる角川春樹 落ちてすぐ風に解かるる落し文 北川みよ子 己が身の短き影や炎天下 石井清一郎 月光に愛されて滝ますぐなり奥坂まや いつさいの音のは…

『山籟』平手ふじえ を読む

『山籟』は平手ふじえの第一句集。序句 中西舗土 跋 藤本美和子 「雪垣」同人、「泉」会員。 前田普羅研究をライフワークとする。俳人協会栃木県支部支部長。半生を見る思い。角川書店。2022年 立秋忌が奥付の発行日となっているのも心憎い演出。 風の音高嶺…