人生
何かを経験するとは、身に起きたことをいったん自分の中におとしこんだうえで、語り伝えられるようになることである。それにより、失敗も一つの経験として伝えられるようになる。このことは、他人に助言できる知恵を持つことでもあるが、そこに至る過程には…
夜を歩み通す時に助けになるのは、橋でも翼でもなく、友の足音だけだということを噛みしめたところだ。
原文 (書き下し文) 勧君金屈巵 君きみに勧すすむ 金屈巵きんくつし 満酌不須辞 満酌まんしゃく 辞じするを須もちいず 花発多風雨 花はな発ひらけば 風雨ふうう多おおし 人生足別離 人生じんせい 別離べつり足たる 井伏鱒二と「サヨナラだけが人生だ」(勧…
光は暗闇の中でこそ輝く
ひねもす走り果たせる者、夜の安きにつくことこそよけれ
死んだ者は、死んだ者だった。生きている者は、生きている者だった。
依頼者と方針合はぬ夜や幾度寝返りしても心昂ぶり 上司より命ぜられたる初仕事 依頼者の指示の誤り指摘して口論となるその夜眠れず
考えを言葉にするという空間をみんなで共有することで、言葉に深みが生れ、思考も育まれました。
空はまだ明けきってはいなかった。通りに面した倉庫の横に枝を大きく広げた丈高い夏ふようの木があった。花はまだ咲いてなかった。毎年夏近くに、その木には白い花が咲き、昼でも夜でもその周囲にくると白の色とにおいに人を染めた
決して憎悪がないわけではありません。しかし、それを抑えて、嫌いになっていた自分の村をもう一度愛しなおす。ですから闘いなんです。憎み返さないというのは自分との闘いだ。
結果がすべてじゃないよ ただきっと 結果がすべてと信じて努力した過程がすべてだ
窓越しに君には見ゆる冬の雨 藤井あかり 二人でよく通った喫茶店。冬には温かい飲み物を注文し、とりとめのない話をしたり、お互い好きな本を読んだりしてすごした。 不意に君が「雨が降ってきたよ」と言ったので、顔を上げたけれど、私の座っている席からは…
四季はなほ定まれるついであり。死期はついでをまたず。死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり。人皆死あることを知りて、まつこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る、沖の干潟の遥かなれども、磯より潮の満つるが如し
俳人としての人格完成とは、具体的に云ふならば、俳句を通して世に処し、俳句のために生きるといふことである 根源を追ひつめること俳人の生活なのである。さうして高まってゆくのが俳人格といふものなのである。我々には俳句の場として以外の生活はないはず…
姉は姉、妹は妹、世上の人は世上の人、皆それぞれの運命がある。運命に安んずるか、安んじないかだ。安んずるとは、境遇から来る幸福を意識することだ。(要約)
完全に美しい景を完全に美しく詠む修行は必ずなさねばならぬことだ(俳句とエッセイs48.6)
最低だ(勝手にしやがれ)
親を思うなら野中で遊んで足る。連れなしにひとりいてこそ、真実父を悲しいと思うのに。
自立とは、依存先を増やすこと
この世で最大の不幸は戦争や貧困ではない 人から見放され「自分は誰からも必要とされていない」と感じることだ
考えうる人間の最も美しい幸福は、究め得るものを究め尽し、究め得ぬものを静かに崇めることだ。
『山籟』は平手ふじえの第一句集。序句 中西舗土 跋 藤本美和子 「雪垣」同人、「泉」会員。 前田普羅研究をライフワークとする。俳人協会栃木県支部支部長。半生を見る思い。角川書店。2022年 立秋忌が奥付の発行日となっているのも心憎い演出。 風の音高嶺…
この度、エッセーを書かせていただくことになりました。平成十八年卒です。幾つかの若手向けの俳句コンクールでの入賞を機にお声をかけていただきました。お目汚しにて恐縮ですが、今回は「私と俳句」について書かせていただきます。 まずは同窓会報らしく、…
喫茶店は大人の学校である
小さい虹を見ることから、娘のきれいなひそかなところが目にうかんできて追い払えなかった。それを江口は金沢の川沿いの宿で見た。粉雪の降る夜であった。若い江口はきれいさに息を吞み涙が出るほど打たれたものであった。ひそかなところのきれいさがその娘…
海はいつの間に暮れたのかもしれずにいたが、網代や熱海には灯があった。肌が寒く腹が空いた。私はどんなに親切にされても、それを大変自然に受け居られるような空虚な気持ちであった。明日の朝ばあさんを上野駅まで連れて行って水戸までの切符を買ってやる…
国破れてこのかた、一入木枯にさらされる僕の骨は、君という支えさえ奪われて、寒天に砕けるようである
乃木坂46の4期生。 宇都宮女子高*1の出。 同郷で最も勢いのある人として、個人的に応援している。 でも、写真集は買わない笑 *1:県内屈指の進学校
百千鳥さへ聞こえなくなる祈り 早産で産まれた子への保育器への願い
毎日を生きよ。あなたの人生が始まった時のように。