愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

人生

小平奈緒

考えを言葉にするという空間をみんなで共有することで、言葉に深みが生れ、思考も育まれました。

中上健次 枯木灘

空はまだ明けきってはいなかった。通りに面した倉庫の横に枝を大きく広げた丈高い夏ふようの木があった。花はまだ咲いてなかった。毎年夏近くに、その木には白い花が咲き、昼でも夜でもその周囲にくると白の色とにおいに人を染めた

石牟礼道子

決して憎悪がないわけではありません。しかし、それを抑えて、嫌いになっていた自分の村をもう一度愛しなおす。ですから闘いなんです。憎み返さないというのは自分との闘いだ。

カテナチオ 森本大輔

結果がすべてじゃないよ ただきっと 結果がすべてと信じて努力した過程がすべてだ

藤井あかり 俳句界2022年11月号より

窓越しに君には見ゆる冬の雨 藤井あかり 二人でよく通った喫茶店。冬には温かい飲み物を注文し、とりとめのない話をしたり、お互い好きな本を読んだりしてすごした。 不意に君が「雨が降ってきたよ」と言ったので、顔を上げたけれど、私の座っている席からは…

徒然草 第百五十五段 兼好法師

四季はなほ定まれるついであり。死期はついでをまたず。死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり。人皆死あることを知りて、まつこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る、沖の干潟の遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

俳人格 平畑静塔 馬酔木s26.4

俳人としての人格完成とは、具体的に云ふならば、俳句を通して世に処し、俳句のために生きるといふことである 根源を追ひつめること俳人の生活なのである。さうして高まってゆくのが俳人格といふものなのである。我々には俳句の場として以外の生活はないはず…

「運命に安んずる」高濱虚子「立子へ」より(玉藻)

姉は姉、妹は妹、世上の人は世上の人、皆それぞれの運命がある。運命に安んずるか、安んじないかだ。安んずるとは、境遇から来る幸福を意識することだ。(要約)

水原秋櫻子

完全に美しい景を完全に美しく詠む修行は必ずなさねばならぬことだ(俳句とエッセイs48.6)

ゴダール死去

最低だ(勝手にしやがれ)

大佛次郎「若き日の信長」

親を思うなら野中で遊んで足る。連れなしにひとりいてこそ、真実父を悲しいと思うのに。

熊谷晋一郎

自立とは、依存先を増やすこと

マザー・テレサ

この世で最大の不幸は戦争や貧困ではない 人から見放され「自分は誰からも必要とされていない」と感じることだ

ゲーテ

考えうる人間の最も美しい幸福は、究め得るものを究め尽し、究め得ぬものを静かに崇めることだ。

『山籟』平手ふじえ を読む

『山籟』は平手ふじえの第一句集。序句 中西舗土 跋 藤本美和子 「雪垣」同人、「泉」会員。 前田普羅研究をライフワークとする。俳人協会栃木県支部支部長。半生を見る思い。角川書店。2022年 立秋忌が奥付の発行日となっているのも心憎い演出。 風の音高嶺…

私と俳句

この度、エッセーを書かせていただくことになりました。平成十八年卒です。幾つかの若手向けの俳句コンクールでの入賞を機にお声をかけていただきました。お目汚しにて恐縮ですが、今回は「私と俳句」について書かせていただきます。 まずは同窓会報らしく、…

喫茶店は大人の学校である

川端康成『眠れる美女』より

小さい虹を見ることから、娘のきれいなひそかなところが目にうかんできて追い払えなかった。それを江口は金沢の川沿いの宿で見た。粉雪の降る夜であった。若い江口はきれいさに息を吞み涙が出るほど打たれたものであった。ひそかなところのきれいさがその娘…

『伊豆の踊子』より

海はいつの間に暮れたのかもしれずにいたが、網代や熱海には灯があった。肌が寒く腹が空いた。私はどんなに親切にされても、それを大変自然に受け居られるような空虚な気持ちであった。明日の朝ばあさんを上野駅まで連れて行って水戸までの切符を買ってやる…

川端康成 横光利一への弔辞

国破れてこのかた、一入木枯にさらされる僕の骨は、君という支えさえ奪われて、寒天に砕けるようである

賀喜遥香

乃木坂46の4期生。 宇都宮女子高*1の出。 同郷で最も勢いのある人として、個人的に応援している。 でも、写真集は買わない笑 *1:県内屈指の進学校

藤井あかり

百千鳥さへ聞こえなくなる祈り 早産で産まれた子への保育器への願い

ゲーテ

毎日を生きよ。あなたの人生が始まった時のように。

「アテネに死す」マックス・フリッシュを読む

アテネに死す https://www.amazon.co.jp/dp/4560042810/ref=cm_sw_r_awdo_2M5EDVXJZGRH180WDW2W オイディプスは自己悲劇的過ぎる。暗夜行路は楽観的すぎる。より具体的であるが、ひとつの典型的な現代人の型としての象徴をつくっての意識の流れてきな書き方…

マックス・フリッシュ

われわれはまさに我々が愛している人間についてこそ、かれがどんな人間かを言うことはできない。われわれはただ、彼を愛するだけである。そしてまさにこの点にこそ、愛が、愛の驚異があるのだ、愛が我々を生あるもののなかに漂わせておく点にこそ

私と俳句

「私と俳句」という題を頂いた。春郎前主宰のような軽妙な随筆は到底書けないが、ささやかな自己紹介を書いてみる。 思い返せば幼い頃から活字中毒であった。幼稚園か小学校に入る頃、留守番の間、辞書を読んでいたことがあった。かえって親に心配された。 …

時事通信より 俳人の根岸善雄氏死去

俳人の根岸善雄氏死去:時事ドットコム (jiji.com) 根岸 善雄氏(ねぎし・よしお=俳人)16日午前7時45分、多発性骨髄腫のため埼玉県羽生市の自宅で死去、82歳。同県出身。葬儀は24日午前11時から同市西3の29の14のダイリン羽生きらら会館で…

ボードレール

ダンディとは、生き方の美学を宗教にも似た信仰へと高めるもののこと

雑煮

山雪に焚く火ばしらや二月空 月いよいよ大空わたる焼野かな 牧がすみ西うちはれて猟期畢ふ 日影して胸ふとき鶏や芹の水 三伏の月の小ささや焼ヶ岳 以上 飯田蛇笏