愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

俳句

時事通信より 俳人の根岸善雄氏死去

俳人の根岸善雄氏死去:時事ドットコム (jiji.com) 根岸 善雄氏(ねぎし・よしお=俳人)16日午前7時45分、多発性骨髄腫のため埼玉県羽生市の自宅で死去、82歳。同県出身。葬儀は24日午前11時から同市西3の29の14のダイリン羽生きらら会館で…

根岸善雄先生長逝

『塔』第五集 根岸善雄集より 「『青渦』のあとがき」に作句の目標として、「内をつねに勤て物に応ずれば、その心のいろ句となる」(赤冊子)と書いた。この気持ちは今も変らないし、今後も試行錯誤しつつ、模索してゆきたいと思っている。 現在も心がけてい…

穀象

残響のピアノに揺れて室の花 植田桂子 卒業や海原を指す風向計 同上 襖絵の鶴を残して春逝けり同上

六日・鬼子母神

寒明の崖のこぼせる土赤く 木下夕爾 遠き春遠きままにて地踏みたり 森村誠一 詩に痩せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女 葉牡丹の火むら冷めたる二月かな 松本たかし

三日

新雪を踏みしめてゆく今年かな 本年も宜しくお願い致します!

初山河

谷々や出水滝なす草の秋 飯田蛇笏

枯芝

尺獲の歩みに巡る月日かな 高橋将夫 冬波を掬ふ岩見のひしやく星 田中静龍 椰子の木の一対高し氷張る 黒田咲子

食積・鏡餅

食積や日がいつぱいの母の前 山田みづえ 瞑らねばみえぬもの在り鏡餅 河原枇杷男 鏡餅こころの海の光るなり 鍵和田柚子

馬酔木第101巻第1号

紙風船ついて何かを待つ心 若見洋子 桜蕊踏む革靴も古りにけり 関孝一 貼りつきし笑顔ハンカチ以て拭ふ 同上 来し方の見ゆるや花の中の雲 金田志津枝 日月を数へて返り花となる 同上 花冷といへるは花の色にあり 同上 弟よ母乗せて来よ瓜の馬 同上 白鳥の眠…

宝船

宝舟

柚子湯

小松曳・成人の日・松囃子・弓始・門松・飾

雪嶺の襞濃く晴れぬ小松曳 杉田久女 成人の日の裏富士のうつくしき 勝又一透 帆柱に成人の日の風鳴れり 原田青児 絵扇をひさぐ家なり松囃子 松瀬青々 弓鳴りを天に放ちて弓始 角川春樹 吐く息のしづかにのぼる弓始 小島健 門松やひとりし聞くは夜の雨 小林一…

馬酔木第100巻第12号

蘆刈の淡海の夕日押し倒す 小森泰子 雁の空少年人を恋ひ初めし 久留米脩二 猿酒を蔵しまたぎの山暮れぬ 渡会昌広 むら雲の流れて速し崩れ簗 一民江 蘆刈つて水面の空を広げけり 平田はつみ 椋鳥の空の果より湧き起る 稲葉三恵子 コスモスの径より婦警着任す …

雪沓

鮎焼の炉辺の雪沓美しき「前田普羅 雪沓を買ふには空の青すぎて加藤楸邨」 新しき雪沓なればあたたかし石田峰雪 雪沓の喜ぶ雪の深さあり 後藤比奈夫 ついて来る子の雪沓も鳴りにけり 黒木野雨

煮凝

煮凝やいつも胸には風の音 石原八束 煮凝や父ありし日の宵に似て 草間時彦 煮凝やにぎやかに星移り居る 原裕 煮凝やいのち重しとつぶやくも 角川春樹

夜鷹蕎麦・河豚鍋・葱鮪・鯨鍋・狸汁

灯のもとに霧のたまるや夜泣蕎麦 太田鴻村 夜鷹蕎麦来て足早に刻が過ぐ 古賀まり子 鍋焼の火をとろくして語るかな 尾崎紅葉 鍋焼ときめて暖簾をくぐり入る 西山泊雲 逢はぬ恋おもひ切る夜やふぐと汁 与謝蕪村 てつちりと読ませて灯り居るところ 阿波野青畝 …

寒施行・寒稽古

野施行や石に置きたる海の幸 富安風生 寒施行北へ流るる野川あり 石田波郷 野施行の餅に檜葉の香うつりつつ 吉本伊智朗 野施行の山影寒きところまで 福永耕二 寒稽古青き畳に擲たる 日野草城 しろじろと月暁けてをり寒稽古 辻岡夏人 門弟の中のわが子や寒稽古…

年湯・晦日蕎麦・冬休

除夜の湯に肌触れ合へり生くるべし 村越化石 病む母の枕頭晦日蕎麦すする 大橋敦子 そば打つてつごもりの陽の午後となり 勝野百合子 冬休とどろに波のひびくなり 久保田万太郎 栴檀の実を碧空に冬休 森田峡生

覚えなき切り傷勤労感謝の日 野見山ひふみ 窓に富士得たる勤労感謝の日 山下滋久 汐桶に海いろ勤労感謝の日 角川源義 あかあかと月の障子や亥の子餅 服部嵐翠 子が無くて夕空澄めり七五三 星野麦丘人 子らの間に坐つてをりて春支度 長谷川かな女 木かくれに…

冬菜

白菜を抱へゆく肘やはらかく 石原舟月 大白菜かがやく芯に刃を入るる 村田脩 葱白く洗ひたてたるさむさかな 松尾芭蕉 葱の香に夕日の沈む楢ばやし 飯田蛇笏 葱屑の水におくれず流れ去る 中村汀女 下仁田の土をこぼして葱届く 鈴木真砂女 葱を引き真澄の空の…

枯・冬菜

日輪のがらんどうなり菊枯るる 橋本鶏二 枯蓮の水来て道にあふれたり 久保田万太郎 蓮枯れて水に立つたる矢の如し 水原秋桜子 枯蓮にてのひらほどの水残る 三村純也 冬菜洗ふあたりの濡れて昼の月 松村蒼石 しみじみと日のさしぬける冬菜かな 久保田万太郎 …

雲巌寺 黒羽 奥の細道

https://hosomichi.roudokus.com/Entry/14/ 啄木も庵はやぶらず夏木立芭蕉

冬あたたか

冬ぬくく地の意にかなひ水移る 飯田蛇笏 冬ぬくき夜靄別れをすぐへだて 皆吉爽雨 冬あたたか五十のわれに母在れば 大野林火 醤油倉の匂ひも人も冬ぬくし 服部嵐翠 樽で樽押してころがし冬ぬくし 神蔵器 校庭の柵にぬけみち冬あたたか 上田五千石

小春日和

海の音一日遠き小春かな 暁台 小春日や潮より青き蟹の甲 水原秋桜子 先生と話して居れば小春かな 寺田寅彦 めがね拭くことを幾度も小春かな 細見綾子 日輪の下にうかびて小春空 長谷川素逝 夕霧のなかに波音小春空 角川春樹 降る雨も小春なりけり知恩院 小林…

悼 瀬戸内寂聴

太鼓打つ妓の眦も神無月 寂聴

神々の高さに鷹の光りをり 中村房子 火の色の落葉を踏みてより淋し 丹羽啓子 雪明り深き眠りをもらひたる 岡部名保子 老いてなほ夢は空色萩の花 永峰久比古 写生とは生と向き合うこと 市ヶ谷洋子 雪折の竹隠れなる水の音 石田阿畏子 しぐるるや灯の呼び合へ…

ステーキのことなど

沖占むる流氷夜を軋まする 徳田千鶴子 白玉や世に遅るるといふ寧さ 小野恵美子 鮎落ちて鵜籠に満つる風の音 橋本栄治 手にのせる嬰のふぐりのあたたかし 那須淳男 大手門より月影の花ふぶき 工藤義夫 航跡の胸かき立つる立夏かな 西川織子 水底にみひらいて…

唐辛子・冬菫

東雲の涼風となる終の息 市ヶ谷洋子 母蒔きし朝顔母を葬送す 南光翠峰 病む雁を月光やはらかく包む 同上

襟に挿し蘂うつくしく茶の匂ふ 水原秋桜子 ハンカチに星座刺しをり避暑乙女 岡田貞峰 肩の上の銀河浴むごと高嶺の湯 同上 十六夜の落葉松は枝重ね合ふ 根岸善雄 旅に出たし秋空を風渡る日は 小野恵美子 夜の秋の一語を交す昇降機 同上 人呼びに行く間に消ゆ…

上野犀行 第一句集 『イマジン』を読む

『イマジン』は上野犀行の第1句集。序:水田光雄。 『イマジン』だが、印象は『ジョンの魂』 ジョンの魂 - Wikipedia 処女句集=ソロ1作目 ポートレイトであること ロックンロールとは、悲しみをあくまで元気に歌う音楽であること など共通する点が多い。 …