愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

名言

セネカ

ひねもす走り果たせる者、夜の安きにつくことこそよけれ

デカルト 

明証的な直観と必然的な演繹以外には、真理の確実な認識へ向けて開かれた道は一つもない

ラ・ロシュフーコー 箴言

もし邪悪になれる力がなかったら、善行の故に賞賛されるには値しない。そうでない善行は、たいていの場合、怠惰か意志の弱さのことでしかない。

岬 中上健次

死んだ者は、死んだ者だった。生きている者は、生きている者だった。

学問のすすめ 福澤諭吉

進まざる者は必ず退き 退かざる者は必ず進む

小平奈緒

考えを言葉にするという空間をみんなで共有することで、言葉に深みが生れ、思考も育まれました。

スティーヴ=ジョブズ

業界初を目指しているのではない。業界最高を目指している。

中上健次 夢の力

紀州熊野はたえず闇の中にある

石牟礼道子

決して憎悪がないわけではありません。しかし、それを抑えて、嫌いになっていた自分の村をもう一度愛しなおす。ですから闘いなんです。憎み返さないというのは自分との闘いだ。

カテナチオ 森本大輔

結果がすべてじゃないよ ただきっと 結果がすべてと信じて努力した過程がすべてだ

江成常夫 

鎮魂の心、弔う心をもって写真を撮ってきた。 社会や歴史観、それが奥にないと、相手をどう撮ったらいいかわからない。 見えない部分を映し出すのが写真ですから。

平井照敏 俳句の音楽 s54.10俳句開眼

短い詩型は一種の暗号で、短い形で、最大の拡がりを持とうとする

萩原朔太郎

詩は真実のことを嘘のやうに言うものだ

永田耕衣 山林的人間 s45.10俳句評論

永遠は哀愁の肉体であり、また心でもある もうじき野菊の花が咲き乱れる。力むことはなかろう。

藤田湘子 私詩からの脱出 s45.4俳句

伝統とは、受け継いだ遺産の上に、その時代の新しい息吹をつぎこんで、時代の要請に応え得るいとなみだ

俳諧大要 正岡子規

空想と写実と合同して一種非🈳非実の大文学を製出せざるべからず

アンナ カレーニナ トルストイ

少し持ちこたへて、弾ける。その泡は私だ。

秀作の秘密 飯田龍太 昭和42年4月23日毎日新聞

いちばん大切なことは、じょうずな俳句を作る方法はあるが、立派な俳句の作り方は教わりようがないということ。 それをみずからのこころの中に捜し求めているひと。そのひとが、俳句の秘密を知った人だ

十口抄 宗祇

凡そ歌人と云は、ただ情欲を離れ、心を空虚にもちて、いささかも執をとどめざらんことなり。されば歌人たらんは人は、花に対して花を見、月に望みては月をあはれみ、当一念一念の風景をあはれみて、二念ヲとどめざるべきなり。ただ歌人は、儚きを下とすべき…

徒然草 第百五十五段 兼好法師

四季はなほ定まれるついであり。死期はついでをまたず。死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり。人皆死あることを知りて、まつこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る、沖の干潟の遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

佐藤鬼房「俳句の風土性にふれて」s38.3俳句

風土というものは、人間のあるかぎり、歴史的な時間性がかかわってあるものだ。私にとって、風土は人間の生成する地盤のあらゆるものを指したい。 俳句も風土や歴史を除外しては考えられない。 歴史的な、人間的な地盤の絡み合う風土が詠われてもよいと思う…

高村光太郎「造形美論」

(造形美とは)すべてそういう類の生命感をそれぞれの技術によって得ようとすることである。

フィリップ

ディレッタンティズムの時代は過ぎた。今や野獣の生きるべき時代である。

秋元不死男 「もの」と俳句 s29.9「俳句」

俳句をつくるときはまづ俳人にならなくては駄目なのだといふ。俳人になるといふのは、完成を目指して俳句をつくる詩人になるといふことであります。 象徴ではなく「もの」の生命感をつかまへようとしてゐる。

「風景俳句」楠本憲吉 (s28.4「俳句」)

今日の風景俳句とは、畢竟感性的なリアリズムの上に立ち、浪漫詩的精神の場に繋るものであらねばならない。

クロノスの舌 富沢赤黄男 薔薇 s28.1〜

「寓意」は常識的であり、「象徴」は非常識である。 俳句の「滑稽」は往々「寓意」の常識性の場を指して居る。が「象徴」はむしろ「痛苦」であり、間隙を辞さぬ烈しい応射である 「寓意」は妥協的であり、「象徴」はむしろ拒否的でさへある。 象徴は間接的な…

俳人格 平畑静塔 馬酔木s26.4

俳人としての人格完成とは、具体的に云ふならば、俳句を通して世に処し、俳句のために生きるといふことである 根源を追ひつめること俳人の生活なのである。さうして高まってゆくのが俳人格といふものなのである。我々には俳句の場として以外の生活はないはず…

「運命に安んずる」高濱虚子「立子へ」より(玉藻)

姉は姉、妹は妹、世上の人は世上の人、皆それぞれの運命がある。運命に安んずるか、安んじないかだ。安んずるとは、境遇から来る幸福を意識することだ。(要約)

水原秋櫻子

完全に美しい景を完全に美しく詠む修行は必ずなさねばならぬことだ(俳句とエッセイs48.6)

福永耕二

美は感動を孕む沈黙である (「沈黙の詩型」より)