愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

花辛夷

ナポレオン

一頭のライオンに率いられた百匹の羊よりも、一匹の羊に率いられた百頭のライオンの方が劣る

三月十一日に学生を見て思う

寝転びて語らふ夢や川音のさやかに芽吹く白木蓮の花

貂・鼬

朝日

東山魁夷

夕静寂 春兆 北陽 緑響く 行く秋

大洗

大洗磯前神社

白鳥

毎日を母と話さむ花苺 膝に寝る子の入園も初恋も母は見られず春の三日月 膝に寝る子の卒業も初恋も母え見ざらむ春の三日月 月明に苺の花の散るごとし 膝に寝る子の卒業も初恋も母は見ざらむ春の三日月

わが胸に蜘蛛巣喰ふなり垂乳根の母の命の長さ知るより わが胸に蜘蛛巣喰ふなり病む母の命のながさ知らさるるより わが胸のブラックホール病む母の命のながさ知らされしより わが胸に黒拡がりぬ病む母の命のながさ知らされしより わが胸に黒巣喰ふなり病む母…

花苺

行く末や苺の花を見るほどに母逝く頃を思ひ出すらむ 垂乳根の母は小さき星のごと苺の花のごとありしかな 月明や苺の花の咲くほどに母逝く頃を思ひ出すらむ 花苺見るたび母を思ひ出す 月明や苺の花を見るほどに母逝く頃を思ひ出すらむ

どんな名優の演技も子供と動物には及ばない

村上蛃魚こと村上成之

砂原も焼きて只照る日の影に松葉牡丹は諸向き咲けり

スポンジケーキ

永遠のごとき時間や月明に子は妻の乳呑みつつ眠る 月明に時間(とき)は止まりぬ子の妻の乳吸ひながら落ちゆく眠り

カミュ『ペスト』

こんなにも感染症が流行るとは。 よい組織は悪い悲壮よりもましである。 あいつらときたら,怖がるときは自分のためだが,憎むときは他人を憎むのだ!

鬼やらひ

野火

ニーチェ

事実というものは存在しない。あるのは解釈だけだ。

近藤芳美

深く立つ杭を灯はてらしつつおのづから湧く地下の霧あり

けふできてもあすはできぬといふははのゆびのふるへをもろてにつつむ 今日できること明日できぬとふははのふるへるゆびを握りてつつむ 今日できること明日できぬとふ母の震へる指や諸手に包む けふできること明日できぬとふ母の震へる指や春の三日月 けふな…

葛原妙子

なにか長きひと世を意識すとなりびとがテムポの遅きオルガンを弾く

繭玉

寒の内

七種粥

わが而立清く正しく美しく魂高く生くるべきなり

喰積

かまくら・雪達磨

胸元に一輪を挿す雪達磨