2021-11-05 ■ 俳句 神々の高さに鷹の光りをり 中村房子 火の色の落葉を踏みてより淋し 丹羽啓子 雪明り深き眠りをもらひたる 岡部名保子 老いてなほ夢は空色萩の花 永峰久比古 写生とは生と向き合うこと 市ヶ谷洋子 雪折の竹隠れなる水の音 石田阿畏子 しぐるるや灯の呼び合へる峽の里 長谷川閑乙 冴ゆる夜の高きに灯る二月堂 同上 網戸入れ青き海風通しけり 同上 浮草や禍福はつねに身のほとり 長谷川翠 水の香の旅信や山毛欅の若葉風 近藤暁代