愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

三好達治

春の岬旅のをはりの鷗どり浮きつつ遠くなりにけるかも 

 

「山なみとほに」 

山なみとほに春はきて

こぶしの花は天井に

雲はかなたにかへれども

かへるべしらに越ゆる路