2021-11-26 枯・冬菜 俳句 日輪のがらんどうなり菊枯るる 橋本鶏二 枯蓮の水来て道にあふれたり 久保田万太郎 蓮枯れて水に立つたる矢の如し 水原秋桜子 枯蓮にてのひらほどの水残る 三村純也 冬菜洗ふあたりの濡れて昼の月 松村蒼石 しみじみと日のさしぬける冬菜かな 久保田万太郎 人のかげ冬菜のかげとやはらかき 桂信子 火の山の高曇り居し冬菜かな 吉田鴻司 砂丘きて負籠の中の冬菜青し 森澄雄 絹の道なべて日当る冬菜畑 市橋千翔 雲に雲のせて明るき冬菜畑 小川江見