愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

寒施行・寒稽古

野施行や石に置きたる海の幸 富安風生

寒施行北へ流るる野川あり  石田波郷

野施行の餅に檜葉の香うつりつつ 吉本伊智朗

野施行の山影寒きところまで 福永耕二

寒稽古青き畳に擲たる 日野草城

しろじろと月暁けてをり寒稽古 辻岡夏人

門弟の中のわが子や寒稽古 高野素十