愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

雪沓

鮎焼の炉辺の雪沓美しき「前田普羅

雪沓を買ふには空の青すぎて加藤楸邨

新しき雪沓なればあたたかし石田峰雪

雪沓の喜ぶ雪の深さあり 後藤比奈夫

ついて来る子の雪沓も鳴りにけり 黒木野雨