2022-04-10 ■ 俳句 つくつくしまた問ふ母へまた応ふ 岡崎郁子 捕虫網野の風を追ひ兄を追ひ河野由美 引き返すことなき徑や草蛍 近藤悦子 稲妻や山一斉に立ち上がる 藤田和代 十六夜のしづけさに在る己が影 岩本水霜 糸底の手触り重き夜の秋 須川てる子 手の皺を笑ひ合うては麦酒注ぐ 山本敏郎 やがて消ゆる夕焼に置く椅子一つ 下田美津子