2023-01-07 七種粥 俳句 親猫はずつしり重し冬ごもり 日野草城 冬籠なべて妻子にさからはず 金子星零子 スキー穿く旗風天に鳴りやまず 中島斌雄 直立のスキーに手掛け立ち憩ふ 山口誓子 疵癒えて指先の忘らるる冬ごもり 正木浩一 錐もめば錐に寒灯のぼりくる北光星 常闇を火の渡り居る懐炉かな 小杉余子 他郷にて懐炉しだいにあたたかし 桂信子 半生も過ぐ湯たんぽに足のせて 伊丹三樹彦 スケートの暁紅の影走りいづ 中村信一 スケート場海光の青の窓を嵌む石田波郷