2022-08-06 ■ 写真 栃木 俳句 遠白き峰刃文のごとく雪連ね 岡田貞峰 地吹雪の中を発ちゆく救護橇 根岸善雄 あかつきの沼の面はがし雁発てり 小森泰子 月光に影をあつめて冬の雁 一民江 描き居し仔馬が顔を寄せてくる 藤野力
2022-07-31 佐川仁一 甲斐駒の水田鏡に夏立てり 山本雅子 叱らるることに馴れをり火取虫 近藤暁代 鳥海山の雲ほぐるるや田植花小森泰子 宿の灯の消えて螢の川となる 長谷川祥子 軽鴨の子の水輪を重ね母を追ふ同上 戻したき月日ありけり捩花同上 夜半覚めて心音を聴く五月闇貞吉佑希乃
2022-07-30 小島酒造 山法師小さき鳥のよく唄ふ石田阿畏子 尾根越えし霧の満たせるお花畑 服部鹿頭矢 二上は日の入るところ田植終ふ 同上 雲焦がす入日に染まり花蜜柑 長谷川閑乙 空に星点るや水に蛍舞ひ 同上 生も死も同じ安らぎ緑の夜 太田昌子 見たる夢誰にも告げず更衣同上