八月や時間の狂ふ時計店 福永虹子 砂浜の砂の色して子雀は 岩淵喜代子 海青くまだ咲かぬ薔薇散りし薔薇 高橋啓子 夏雲や船の背負ってくる時間林誠司 爽籟や右から読めば氷川丸 中村暢夫 一筋の道の淑気を踏みゆける 木暮陶句郎 天辺の達磨どんどの火を待てる…
酉の市小さき熊手を値切りけり 正岡子規 曇りきて二の酉の夜のあたたかに 久保田万太郎
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