愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

2022-02-16から1日間の記事一覧

『俳句の音韻について 母音を中心として』 渡邉建彦 を読む

「かつらぎ」同人。 元医学部教授。 の第一評論集。 10万句にわたる俳句の分析が素晴らしい。 俳人がおそらくそうかもしれないなと思っていることを、数字及び分析をもって明確に提示したことが大変有意義。 さらに俳響点という概念の提案は新たな視座を俳…

メテオール

一生を一壺に納め蜆汁 江田ゆう メレンゲの泡の角立つ復活祭 菰田きく絵 まつすぐにひかりを求め蘖ゆる 坂本緑 口開けて象が水浴ぶ穀雨かな 野島正則 神木の張り根ふとぶと一の午 松井恭子 陽炎を来る人遠ざかるやうに 森川敬三