洩るる音のみな柔らかく秋簾 丹羽啓子 花火師の起居闇より濃かりけり 村上絢子 病蚕の虚空に糸を吐くしぐさ 萩庭一幹 川面に灯の揺れはじむ夕桜 長田輝男 白樺の間に無音の結氷湖 伊藤厚子 俎に色染むるまで刻む芹 高柳満子 晩年の命なほ濃し針始 中山朝子 …
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