十五句抄。 櫻井梅室 塵ほどに鳶舞上る卯月かな 水底の草も花さく卯月かな 椀の湯気額のゆげや納豆汁 亀の尾のみじかく歳は暮にけり 成田蒼虬 ひと雫するや朝日の福寿草 人ひとり田中にたちてけさの秋 羽をこぼす梢の鳶や小六月 橋筋は夜の賑ふしぐれかな 田…
寒柝の音花街に移りけり 蟇目良雨 いくたびも鮪を跨ぎ御慶かな 同上 将門の日照雨ぱらつく祭かな 同上 良寛の書の余白なる涼しさよ 同上 夕暮れの影をゆたかに芒の穂 同上 やはらかな十一月のものの影 同上 おんどりがめんどり庇ふ秋桜 同上 桂郎忌割箸を割…
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