愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

2024-03-03から1日間の記事一覧

岩田奎『膚』(ふらんす堂、2022年)を読む

『膚』は岩田奎の第一句集。「群青」会員。跋佐藤郁良、帯 櫂未知子。十五句抄。 耳打のさうして洗ひ髪と知る 旅いつも雲に抜かれて大花野 をりからの夜空の色の日記買ふ 仕舞ふときスケートの刃に唇映る いづれ来る夜明の色に誘蛾灯 憲法記念日白馬白蛇みな…

上巳

ひとしづくほどにひひなの灯をともす物いふ声の細く涼しき