栃木
熊笹に虫とぶ春の月夜かな 前田普羅 蹴あげたる鞠のごとくに春の月 富安風生 春の月産湯をすつる音立てて 石田波郷 誰か手をたたく春月出てをりぬ 川崎展宏 朧三日月吾子の夜髪ぞ潤へる 中村草田男 朧夜や殺してみろといふ声も 高浜虚子 浴身月出てすぐに朧…
割れさうな十一月の夕焼かな 才野洋
餅焼けば越後平野が盛り上がる 石口栄 配達記録追跡すれば雪女 同上 妻はまだ祈りを解かぬ初参 石田きよし 肺腑透くほど息吸はむ冬銀河 中村千久 寒卵割る音今日のはじまる音 佐野延子 今落ちし椿は掃かず若き僧 同上 大桜残しふるさと滅びゆく 同上
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ほうたるよひとつはわがてのひらへ ほうたるよ母ありてこの命あり
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碧天を突き上ぐる鯉のぼりかな 鯉のぼり碧天を突き上げにけり 碧天を突き上げにけり鯉のぼり
行く末や苺の花を見るほどに母逝く頃を思ひ出すらむ 垂乳根の母は小さき星のごと苺の花のごとありしかな 月明や苺の花の咲くほどに母逝く頃を思ひ出すらむ 花苺見るたび母を思ひ出す 月明や苺の花を見るほどに母逝く頃を思ひ出すらむ