2023-05-06 會津八一 短歌 雨含む風や晩夏のたなごころ 中西夕紀 苔の階苔の畳や霧のぼる 同上 どの水も千曲に注ぎ青田波 同上 よしきりや佐久の平の水勁し 原雅子 ひらけば地図に霧の流れて山国は 同上 芳名の失せてゆくなり油照 仲寒蟬 百日紅いくつも過ぎてふるさとへ 同上 鮎釣のたまさか動くとき光る 同上 炎昼をつらぬく橋の長きこと 同上 街道の涼しき樟の太さかな しなだしん わが影を足す楼門の片かげり 同上 縁側にぺたんと座る緑雨かな 土肥あき子 鐘涼し尾のながながと狐雨 同上