愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

杉良介


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形代のふたり離れて流れ出す

口笛に高音の出て愛鳥日

みちのくの桜に籠る天守かな

大根の肩そびやかす奴を抜く

そこでなと間を置き榾を裏返す

和讃

花びらをひろげつかれしおとろへに牡丹おもたく萼をはなるる 木下利玄

我声の風になりけり茸狩正岡子規

茸狩りや頭挙ぐれば峰の月 与謝蕪村