2023-11-12 柚子 俳句 雪渓に暁光の遠谺かな 松永浮堂 今日入りし港の船もクリスマス 水原秋櫻子 蚯蚓鳴く秩父は山も闇なして 橋本榮治 マニキュアの爪とがらせて冬ふかし 那須淳男 栞とす命名の日の櫨落葉 平子公一 一人づつ渡る木橋や草の花 丹羽啓子 墓碑銘は兄蘇峰の書竹の春 堤京子 珈琲を薄く淹れたる秋思かな 岡部名保子 親展の文読み返す野菊晴 西村博子