愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

恵方巻


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はりはりとセロファンは鳴り花束の多く行きかふ街に風吹く 横山未来子

樹下に餌を隠す鴉のゆふやみよ言葉かぶせてひとのゆふやみ 小原奈美

口語「た」に代わる短歌における「ぬ」の重用 高良真美

口語の中に投げ込まれた文語の異物感は、発話の自然さを壊し、誰かが歌を書いていることを意識させる。 同上

推量と詠嘆が駆逐され、完了の助動詞が生き残っている。同上