愛ね、暗いね。

あるいは小さな夜の曲

若山牧水「比叡と熊野」

釣瓶打ちに打つような、初め無く終わりも無いやるせないその声、光から生れ光の中へ、闇から闇へ消えてゆくような声、筒鳥の声である